2012年4月15日日曜日

アクティビティの紹介(ペーパータワー)


今回のブログでもアクティビティのご紹介をいたします。

今回ご紹介するアクティビティは、「ペーパータワー」です。
このアクティビティもよく知られています。私の会社でも
リーダーシップやチームワークなど研修を行う際によく利用しています。

このアクティビティは、配布される紙(A4用紙40枚)を使って、
45秒間で他のチームよりも高い塔を作るというものです。

ルールとしては、以下です。
・塔を作る前に作戦会議を行う。作戦会議は10分間。作戦会議の間は、
紙は一枚だけしか使ってはいけない
・紙は折り曲げたり切ったりしても構わない。
・配布される紙以外の道具は使ってはいけない。
・塔は自立していなければいけない。

このアクティビティの目的は、複数チームがいるなかで、
他のチームに勝つために、他のチームを常に意識して具体的作戦を立て、
行動することの重要性を理解することです。

実際に起きやすい受講者の状況としては、以下です。

・他のチームのことは意識せず、自分のチームのことしか考えない
⇒自分のチームの作戦を考えることに必死になり、他のチームが
何段までどのような方法で行うのか意識していない
・他のチームに勝つための具体的な「目標」(どのような形のタワーで、
何段まで積み上げるのか)が明確になっていない
・「目標」を達成するための「プロセス」(塔を立てる方法、時間配分、
役割分担)が明確でなく、全員に共有されないまま本番を迎えてしまう。
本番では、時間が短いなか、作戦会議で話されていたことが実行できない。 
・本番で起きるリスクについて具体的に詳細まで考えられずに実行してしまう。
例えば、2段目を組み立てようとするが安定せず崩れてしまう
⇒作戦会議では1枚の紙しか渡されないため、複数の紙を積み上げた時
に起きうることを想定していない

受講者が得る気づきとして多いのは、
・他チームに「勝つ」ために、自分のチームのことだけでなく、他のチームの
状況を作戦会議と本番で常に意識して行動することが重要。
・「目標」を全員で明確にすることが重要。
・「目標」を達成するために、「プロセス」を明確にして共有することが重要
・実行する前に起こりうるリスクも考えて、対処方法も考えておくことが重要

「ペーパータワー」は、チームとして「目標」と「プロセス」を明確にして
行動することだけでなく、競合を意識して「勝つ」ために行動することの
重要性に気付かせてくれます。競合を意識することは頭では分かっていても、
経験がないことを行う場合、時間に追われる場合、物に制約がある場合などに、
競合のことは意識から外れてしまい、自分達のことしか考えられないように
なってしまうことに気付かせてくれます。

このアクティビティもぜひ試してみてください。
ただしエコ的な観点から、裏紙などを利用されることをお勧めいたします。

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