2012年5月6日日曜日

参加者の納得感を高めて、ビジネスの気付きにつなげるには


今まで体験学習の研修について書いてきました。今回のブログでは、研修で参加者の納得感を高めて、ビジネスの気付きにつなげるための手法として、体験学習とビジネスケースを使った研修をご紹介させていただきます。

体験学習の研修については、以前のブログでもご紹介させていただきましたが、チームで協力しながら目標を達成するというシンプルなアクティビティ(ゲーム)を通して、目標を達成するために必要な意識や行動を学ぶ手法です。自身で実際に体験し実感値を持つことで、納得感を持って学ぶことができます。しかし、アクティビティはビジネスとはかけ離れているため、単なるゲームとして楽しかったという気持ちで終わってしまう、行動の必要性は分かったが、実務で具体的に実践するための方法が分からないという場合が多いです。実際に過去私が体験学習の研修を実施した際、研修後のアンケートで研修の満足度や気付きは高い場合が多かったのですが、ビジネスでの行動を具体的にイメージすることができたかという質問に対しては、他の項目と比べても低く、常に課題を感じていました。

この課題を解決し、参加者の納得感を高めてビジネスでの具体的な行動につなげるために、シンスターでは、体験学習とビジネスケースを組み合わせた研修を実施しています。この組み合わせの研修を行うことで、参加者は納得感も高まり、具体的なビジネスでの行動をイメージできることを実感しています。

体験学習では、主に「動機付けをする」と「本音で話し合える関係性を築く」ことを目的に行います。「動機付けをする」ことは、研修の目的に対して、アクティビティで行動する難しさを体験することで、必要な意識や行動に対して納得感を持って理解します。「本音で話し合える関係性を築く」は、アイスブレイクのアクティビティで、お互いの人となりを知ることや、チームで同じ目標に取り組むことによって関係性が深まり、お互い本音で話し合える関係性を築きます。体験学習の後に行うビジネスケースでは、体験学習で学んだ意識や行動を、具体的にビジネスの場面でどのように実践すれば良いのか、考え方とスキルを学びます。体験学習を事前に行っていることで、研修に対する意欲も高まり、また、議論も表面的ではなくお互い本音の深い議論ができます。ビジネスのケースに関しては、事前に参加者の方や上司の方へインタビューをさせていただきます。インタビューから、参加者の実務に近いケースを作成し、研修で議論することで、より具体的に職場での行動イメージを持つことができます。また、実際に参加者が課題として持っている実務ケースを題材に議論も行っています。

体験学習とビジネスケースを使った研修については、効果が高いのでぜひ試してみてください。

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