2012年5月27日日曜日

若手向け(社会人1~3年目程度)の研修事例の紹介



こんにちは。本日は、若手(社会人13年目程度)向けに研修を検討している方に対して、私の経験から効果が高かった研修の事例をご紹介します。少しでも参考になればと思います。

この研修では、若手に求められる姿勢・行動として、組織で仕事を進めていく上で、「目的を明確に押さえる」・「自発的に行動する」ことを身につける目的で行っています。「目的を明確に押さえる」とは、上司や先輩からの指示に対してただやるのではなく、何のために行っているのかを押さえながら行動できるようになることです。「自発的に行動する」とは、自分で自信を持ってできることに関しては積極的にどんどんやれるようになること、また、若手は経験や知識が少ないため、自分で自信を持ってできないことに関しては、適切な人に相談、確認をして行動することができるようになることです。


研修では、学びの納得感を高めるために、体験学習のアクティビティと、具体的にビジネスの場での行動をイメージできるためにビジネスケースを使って学ぶ構成で行います。

体験学習でのアクティビティでは、タワービルディングというアクティビティを利用します。タワービルディングは、チームで与えられた道具(お皿、缶、ボール、ヒモとゴム)を使って制限時間以内にタワーを建てるというアクティビティです。チームは、リーダー役と目隠しをしたメンバーに分かれ、リーダーのみアクティビティの目的を伝えられた状態で、リーダーはメンバーに指示(リーダーはメンバーの体に触れずに声だけで指示)をします。このアクティビティで起こりがちなことは、リーダーのみが一方的にメンバーに指示をした状態が続きます。メンバーは目隠しをしているため、受身状態になり、このアクティビティの目的も分からず、リーダーから言われた行動のみを実行する状態になることが多いです。



タワービルディングの振り返りでは、受講者から、目隠しをしていたら何もできない、リーダーの言うことを聞いて行動していれば良いと思っていたが、「目的や状況が分からなければ、リーダーに確認する」、「指示待ちではなく、自分ができることを探して行動する」ことがチームとして目標達成するためには重要であるという気付きを体験から納得感を持って理解します。

タワービルディングでの学びを踏まえて、次にビジネスケースを使って、実務で求められる行動を学んでいきます。利用するケースとしては、会議の場面に若手が出席するケースを利用します。ケースは、上司が一方的に会議を進め、他の若手メンバーは会議の目的を理解していなく、あまり発言もしないという内容です。このケースを読んで、登場している若手メンバーの行動について考えてもらうと、ケースでのメンバーの行動は、実はタワービルディングでの自身がしていた行動と同じであり、ビジネスでも重要であることに気付くことができます。さらに、ビジネス場として例えば、会議の場では、会議の目的を事前に押さえること、不明点や分からない点は確認すること、会議では自発的に発言することなど、具体的にビジネスの場での重要な行動も理解することができます。

以上、簡単ですが、若手向けに対しての事例をご紹介しました。また今後、他の対象層で行っている事例もご紹介していきます。

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